2013年03月26日

ひらけポンキッキ回顧でみる子供番組音楽考

今回は、無駄無駄文化論の方でやっても良い内容かと思うし、
実際、どちらで書こうか少し迷ったのですが。
しばらく更新していない、こちらにしました(笑)。


ひらけポンキッキで流れていた音楽は、大体がレコード化されているし、
そんなわけで、これまで動画サイトでも興味を持ってなかったのですが。
ところが、放送当時のクリップが何故か存在してるんですね。
見てみたら、なんと懐かしい!(笑)
てなわけで、今回はポンキッキ・ソングを幾つかご紹介してみます。


まずは、のこいのこが歌うハッスルばあちゃん。
のこと言えば、ポンキッキではパタパタママが有名で、
そちらも有るのですが、意外性が無いのでこちらで。
「トゥザハッスル」という合いの手がソウルしてたんだよなー。


次は、石川進が歌う、これ。
これは本当に凄い。歌がメロディーまで渾然一体となって物語りしている。
しかも、作詞家と作曲家がそれぞれいるっぽい。
詞先か曲先か興味あるけれども、どちらにしてもよく出来ていると思う。


次は、中山千夏による、これ。
「お荷物小荷物」でもって取り敢えずテレビから撤収を始めた千夏でしたが、
子供番組に関してだけは例外扱いでした。
幾つかの主題歌を作詞したり歌ったり、じゃりン子チエでは声優までやってますが。
この頃、ドロロンえん魔くんの主題歌も歌っていたし、
当時はそんなにテレビに出ない人とは思っておりませんでした。
この歌も、とっても良いんですよね。欺瞞が無くて。
歌の雰囲気に千夏の声が、またよく合ってるんだ。
一応は教訓も含んでいるんだけど、突っぱねてるでしょ。
本当に、昔ながらの日本昔話風。
人形も良く出来てるしねえ。

とまあ、映像付きのやつはこの辺までで、以下は、
残念ながら映像付きでは見つからないんだけれども、
ご紹介したい思い止み難きものであります。

その前に、ここでももう一度触れておきたい歌として、
南こうせつとかぐや姫による、「うちのお父さん」が有ります。
これは本家ブログのコメント欄では書きましたが、改めて書いておきます。
とにかく昭和40年代のポンキッキを語れる人が非常に少なくて、
この歌に関しても、ポンキッキ・ソングだった過去が消されようとしております。
ですが、歴としたポンキッキ・ソングでした。
絵は、たしかにコメント欄で指摘されたように、西岸良平さんだったですかね。
♪ カラスが飛んでいく の部分で、カラスが右上から左上に動いてました。
そんな感じで、たいやきくんのようなペーパークラフトアニメでした。
冒頭の左上に歌手名が出ていたのですが、思い出せません。
声は男声で、とても爽やかな声で、歌に本当に合っていると思いました。
後に南こうせつが歌うのを初めて聞いた時は、この人の作った歌だったのか!
と感激しました。合間合間のジャカジャカジャンッてギターもそのままでね。
でも、声の感じが違うから、歌手は他の誰かだったんだろうと思ってましたが、
つい最近かぐや姫のLPを入手して聞いたところ、どうもそれっぽい。
おそらく歌手名には、南こうせつ(とかぐや姫?)と出ていたんだと思います。
少し後になってピンポンパンでも酒井ゆきえだったかが歌いましたけど、
あまりにも感じが違うので、あの歌が大好きだったワタクシは憤慨してました。
こうせつに遠慮してか、ポンキッキ関連でもピンポンパン関連でも
音盤化は一切されていないようで、それが記憶の風化にも繋がっているのでしょう。


初代ポンキッキOP曲です。
これが、何故かネット上で記述が少ないんだな〜・
思うに、たいやきくんで注目される前は、それほど見ている人いなかったのかも。
まあ聞いてみて下さいよ。ぶっ魂消るようなジャズ・テイストですから。
レコード持ってますが、歌詞は書いてません。
ようするに、アドリブなんですね。
声を楽器として自在に扱う、ジャズ本来のスキャット。
楽器そのものも、どれも伸び伸び参加してるでしょ。
ブラスなんて、物凄く適当でありながら、奇妙に調和されてて。
そこにコーラスも加わってる。勿論、ハーモニーでね。
こんな贅沢な音が、毎朝流れてきてたんですから。
「集団ヒステリー」と呼ばれる現況の日本音楽界、
何故こんな事になってしまったんでしょう。

結局、素人が幅を利かせすぎたんですね。
フォークだのエレキだの、大部分は所詮は音楽の素人連中なわけで。
その前までは、音楽っていうのはきちんと素養の有る人が作っていた。
素人音楽だって、勿論いい面ありますよ。ワタクシも当然好きです。
ただ、分を超えたんですね。
そしてどんどん劣化していき、その根本を専門家以外は誰も気付かないうちに、
今のような状況に至っている、という事でしょう。

安倍さん。お上の方々。
秋元康だの、エグザイルだの、エイベックスだの、
そんなのを持ち上げるのは、もうやめなさいよ。
ああいうのは下々のもので、大人が表向き眉をひそめるのが応分なんですよ。
AKBもアニメも、眉をひそめながら、周りを憚りながら嗜むべきものです。
そういうものは只でさえ伝播力が強いのだから、それでようやく辻褄が合うのです。
どんどん日本の文化が劣化してるんですよ。
しかも、それを世界に広めようとしてどうする。


これは本当に懐かしかった。
雄大で勇壮で、しかも美麗で、例によって物語になっていて。
大きな大きな宇宙船が、宇宙に飛び出すと、小さな小さな宇宙船になる。
この辺が、宇宙の広さを子供にもわかりやすく想像させてくれたんだな。
更に、等比数列や生物観まで想起させる物凄さ。
こんな子供の歌、そうは無いと思うんですよ。傑作中の傑作です。
しかも、更に又その上、歌唱が素晴らしいでしょ。
技量も当然ありますし、ハーモニーも有りますよね。
往時の音楽関係者には、子供にハーモニーの楽しさを教えてあげようという
目的意識を持っていた人たちが、当たり前のようにいたんです。

なぜ日本の音楽からハーモニーが消えたか、理由は複数あります。
一番は、まず、素人が力を持ちすぎたんですね。作る方も、歌う方も。
それにも関わってますけど、一人でも見せかけのバンド音楽を作れる。
これによって、いろんな人間が音造りで議論する構図も消えました。
ジャニーズだのAKBだのという話になると、もっと卑賤です。
いつでも替わりを作れるようにしてるんですよ。
編成を複雑にすると、しかもそれが技量を持った人だったりすると、
事務所や仕掛け人が絶対的な主導権を握れなくなるでしょ。
狙って技量の劣る人間を大量に配置し、数と動きで誤魔化している連中を、
いま表舞台の連中は、隅から隅まで称えています。
芸能界、漫画家(笑)、そして政治家まで。
これは、間違った構図です。

芸能は、食と同じで、勿論、好みの問題です。
8時間プロが煮込んで味付けたしたシチューより、
カップラーメンのスープが好きでもいいんですよ。
でも、称えるべきは、称えられべきは、どちらですか。
簡単な、わかりきった話じゃないですか。
なんで日本は、こんなおかしな話が罷り通って、
しかも少なくとも表向きは、誰も疑問を挟まない、
いびつな国になっているのでしょう。
そこには絶対に、電通の肥大化が理由の一つとして存在するのです。
そしてそれ故に、少なくとも表では誰も指摘できないし、
逆に先ほど名を挙げたような連中が政治的にすら幅を利かせているのです。
ワタクシは売文屋として身を立てる気は皆無なので、
この点を明言し続けたいと思います。
もっと、いいものを作ろうという気持ちを持って下さい。
そうなれば、ヘイト・スピーチを言っている方がおかしいと思われるのです。


最後はエンディングです。
これも、言及している人が非常に少ない。と言うか、見た事無いです。
いや、初代の映像についてね。
この歌の使われ始めは、歌詞に合わせて、海辺でかもめが空を飛ぶ映像でした。
いつも時間が一定でなく、どこで終わるかわからないので、
なるべく長く流して欲しいなと思いながら聞いてました。
大体は、二番が終わって、「いま、飛び立とう。輝く光の中へ」
の当たりで切られてました。いま見たら、1分のとこで切られてたんでしょうね。
そして、女子アナやガチャピンが、ポンキッキ関連の本とかテキストを紹介する
5秒か10秒くらいのタイトルエンドで完全に終わりとなっておりました。
これも雄大な歌で、大志のようなものを漠然と意識させてくれました。

つくづく、この頃のポンキッキの音楽は傑出していました。
改めて理由を書いておきますと、そこには作り手の意思が有ったからだと思います。
子供たちに音楽の楽しさを体得して欲しいのだという思い。
そして、それをきちんと素養の有る人々がやっていたという事なんだろうと思います。
posted by ごいんきょ at 01:49 | TrackBack(0) | ノーホジ番組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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